社会人になってからも実家暮らしをしている方も大勢いらっしゃると思います。その際、毎月家にお金を入れているでしょうか?
学生時代のように、タダで実家暮らしをする訳にもいかず、毎月家にお金を入れる方が多いと思います。
そこで今回は、実家暮らしの社会人(独身)の方1,000人にアンケートを取り、実際に入れているお金のことについてまとめてみました。その他にも、実家暮らしのメリットやエピソードもご紹介しますので、良かったら参考になさって下さい。
本記事で紹介しているデータは、アンケート結果から算出した平均値です。
あくまで参考としてご利用ください。
毎月家にお金を入れている?
調査の結果、独身実家暮らしの61%の方が、実家にお金を入れていることがわかりました。家にお金を入れているのは606人。全体の半数以上を占めています。
「入れる派」と「入れない派」は、背景になにか違いがあるのでしょうか?
回答者の年収額に注目したところ、「入れる派=平均3,437,129円」、「入れない派=平均1,855,872円」と、収入面で大きな差がありました。年収額が大きな判断基準となっている背景があるようです。
調査対象:実家暮らしの社会人(独身) 1,000人(内訳:20代189人、30代255人、40代311人、50代245人)
調査地域:全国
調査期間:2023年6月29日~7月5日
調査主体:MoneyGeek編集部
調査委託先:アイブリッジ株式会社
毎月家に入れるお金は、全年代平均54,009円
毎月家に入れるお金は、20〜50代の全年代平均で54,009円。
年代別平均で見ると20代が33,232円、30代が41,750円、40代が59,131円、50代が75,473円と、年代が上がるにつれてアップするという結果に。
全額ベースの割合
もっとも多い金額帯は「20,001~30,000円」で28%、ついで「40,001~50,000円」が22%でした。これらで全体の半分を占めています。
家に入れるお金の額平均
年代別平均は以下の通りです。
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20代 33,232円
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30代 41,750円
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40代 59,131円
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50代 75,473円
年収額が上がるにつれ、家に入れるお金の額も増えていることがよくわかります。年代別で見ると、50代が75,473円とトップ。20代が33,232円と最下位でした。
20代と50代では年収額も大きく異なるでしょうから、家に入れる額に差がつくのも当然といえるかもしれません。
家に入れるお金の額を決めたのは?
家に入れる金額をどのように決めたか調査したところ、「自分で決めた」が58%で最多でした。ついで多いのが22%の「相談して決めた」です。
半分以上の回答者が自分で決めたというのは興味深いポイントです。ケースバイケースですが、基本的に本人の意思が尊重されるケースが多いようですね。
実家暮らしをしている理由は?
実家暮らしを選んだ理由を聞いたところ、1位が「お金に余裕がないから」で32%でした。さらに、2位は「お金を貯めたいから」で21%。
合計すると、半数以上が金銭的な理由で実家暮らしを選択していることになります。
そのほか「職場から近いから」「介護のため」「家事など任せられるから」という回答も。
家事は忙しい社会人にとって大きな負担。家族にお願いできるならそうしたいのが本音でしょう。
家事の役割分担は?
気になる家事の分担については、「主に自分が担当する家事」の1位は「自室の掃除」で71%でした。
そのほかの家事については、いずれも主に自分が担当するケースは30%以下となり、社会人の実家暮らしは家事の苦労から解放されているケースが多いようです。
また、「主に家族が担当する家事」では、1位が「料理」、2位「その他家事」、3位は「洗濯」です。
つまり実家暮らしでは料理をはじめ、洗濯までしてもらえる場合もあるということです。一人暮らしの社会人からすれば、夢のような環境に映ることでしょう。
一人暮らしと比べていくらお金がうきますか?
一人暮らしとくらべ、実家暮らしでいくらお金が浮くかを調査したところ、全体平均で62,641円でした。
回答者の多い順に、1位は「40,001~50,000円」で27%。2位は「90,001~100,000円」の15%、3位が「20,001~30,000円」で13%でした。
毎月平均で62,641円が浮くということは、一人暮らしにくらべて年間およそ75万円ものお金が手元に残るということです。
このお金を趣味に使ったり貯金したりすれば経済的にも精神的にも豊かになれるでしょう。これが実家暮らし最大のメリットといえそうです。
実家暮らしに幸福を感じている?
実家暮らしに幸福を感じているかを聞いたところ、81%が「はい」と答えています。
その理由としては「趣味に使えるお金が多くなった」「お金が減らないので貯蓄が増えた」など、やはり金銭的なものが多数。
そのほか、「居心地が良すぎる」「家族だんらん」など、実家暮らしならではの意見もありました。
幸せの理由
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趣味に使えるお金が多くなった
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お金が減らないので貯蓄が増えた
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居心地が良すぎる
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家族だんらん
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料理が美味しい
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ペットがいる
このまま実家暮らしを続けたい?
「今後も実家暮らしを続けたいか」という質問には、一人暮らし経験者の72%が「続けたい」と答えています。
さらに、あとどのくらい実家暮らしを続けたいかを聞いたところ、一番多かった答えが「10年」。2番目が「5年」、3番目が「3年」と「30年」で同順位でした。
3年や5年など短期間の人は、将来設計を立て、実家暮らしの期間をきちんと決めている人たちでしょうか。
一方、10年や30年など長期間の回答は、この先もずっと実家暮らしを続けたい、もう実家を出たくない、という気持ちの表れのようにも思えます。
実家暮らしならではのエピソード
最後に、アンケートで集まった「実家暮らしならでは」のエピソードを抜粋して紹介します。
メリット
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家族みんなで笑顔で食事できることがありがたい
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親の健康状態がわかるので安心できる
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疲れて帰宅しても家事が少なくて助かる
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家族とのコミュニケーションが増えた
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お金を使う場面が少なく貯蓄が増えたため、自分に余裕が生まれてきた
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家に帰ると灯りがついていてホッとする
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睡眠時間が増えて体調が良くなった
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親にいちいち干渉される
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親の通院の送迎や買い物等が大変
実家暮らしでは、家族とのコミュニケーションが増えたり、健康的になったりと、「金銭面」や「家事軽減」ばかりでなく、さまざまなメリットを感じているようです。
一部では、家族からの干渉や親の世話に対する愚痴も聞こえてきましたが、それ以上のメリットを感じているからこそ、実家暮らしを続けているのかもしれませんね。